うさぎの飼育方法、習性、生態の研究、紹介。餌、快適な住居環境の整備、しつけ、病気・怪我の予防などを詳しく掲載しています。

ホーランドロップとは?

標準和名 ホーランドロップ
原産国 オランダ。
名前は「ホーランド」(オランダの俗称)の垂れ耳種という意味です。
認定 1980年
タイプ 小型種。短毛。垂れ耳。
全長 約35cm
垂れ耳兎の中では最小の品種です。
体重 1300〜1800g
理想体重 1350g
1800gを越えると肥満となります。
身体的特徴 頭頂部に「クラウン」という太めの帯状の毛が生えています。
短く垂れた耳が何よりの特徴です。他の垂れ耳兎(ロップ種)に比べて、耳が短く厚みがあります。
垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすく、耳の病気になりやすいです。

●歴史

 20世紀半ばオランダでフレンチロップと、ネザーランドドワーフを交配させたことからできた品種です。フレンチロップは、耳垂れ兎の人気品種、ネザーランドは小型兎の最大人気種で、この二つの特徴を持ったうさぎが作れたら最高だろうなと、オランダ人うさぎブリーダーは考えたようです。

 このようにして生まれた子供にイングリッシュロップを交配させ、改良を繰り替えした結果、現在の形態のホーランドロップが誕生しました。そこに至るにはかなりの試行錯誤があったようです。

 1980年にアメリカで正式に品種として認定されました。 

●特徴

 耳垂れ兎(ロップ種)、最小の品種です。
 人なつっこくて、性格が穏やかなため、スキンシップに向いています。

 ネザーランドドワーフは、撫でたりすると慌てて逃げていく子が多いですが、ホーランドは、撫でられるのが好きな子が多いです。このため、欧米では人の心を癒すアニマルセラピーにも使われています。
 飼い主さんに懐いて、その後ろをついて回るような行動もします。これはネザーランドではなかなか見られない特徴です。

 癒し目的でうさぎを飼うのでしたら、ホーランドがオススメです。
 抱っこも比較的簡単にできるので、グルーミングや爪切りもしやすいです。

 ただし、甘えん坊の反面、放っておかれると不満を感じ、ふてくされた態度を取ることもあります。活発で、外に出してくれなどの自己主張もします。
 そいったことが面倒な人は、ネザーランドの方がオススメです。

 カラーバリエーションは、ネザーランドと同じく多種多様で、好みの色の子を探しやすいです。