穴を掘る

昔、近所の幼稚園で飼っていたウサギが、穴を掘って檻から脱走したことがあります。なんとか捕まえましたが、その後も何度か脱走されて、そのたびに騒ぎになっていました。

ペットのウサギは、アナウサギを改良した種類なので、本能的に穴を掘りたがるのですね。

アナウサギは巣穴を作り、地下街を形成して暮らしています。そこを拠点として、群れで活動するのです。
ネザーランドドワーフは、とても短い耳をしていますが、これもアナウサギの特徴です。トンネルで暮らすために邪魔にならないように、耳が短く進化したのですね。
 
そんな穴掘り生物であるため、ときどきケージの隅で高速で手を動かして、穴を掘ろうとしていることがあります。

もちろん、金属製のケージ内で穴が掘れるわけもなく、空しく爪を空振りさせることになるのですが、開始すると、しばらく熱中してやめようとしません。その間、ガタガタ! という音が響き渡ることになります。
うるさいかもしれませんが、これはウサギの習性なので、やめさせることはできません。

たまに穴が掘れる地面の上に降ろしてあげると、ストレス解消になります。



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