外の小屋で飼ってもOK?

学校や幼稚園では、コンクリートと金網でできた飼育小屋で、鶏などと一緒に、ウサギが飼われていました。菜っ葉などをあげると、鶏と奪い合って食べていたのを覚えています。
あのイメージがあったので、最初は、ネザーランドドワーフも外にウサギ小屋を作って、その中で飼っても良いのだと思っていました。
が、これは大きな間違いでした! 

実は、学校で飼わているウサギは、日本白色種という実用目的で改良された使役用のウサギなのです。

彼らは本来、庭の雑草を奇麗にするためや、毛皮を取るため、食肉用に日本で飼われていました。車に例えれば、実用一辺倒のトラクターのようなもので、とにかく頑丈にできています。
 
一方、ネザーランドドワーフのようなペット用のウサギは、観賞、愛玩用に作られているので、使役用のウサギと比べると、デリケートで扱いが難しいのです。混同して、日本白色種のように雑に扱うと、命を落としてしまう危険があります。
  
まず、逃げ場の無い日溜まりにウサギを置いておくと、干からびてミイラになってしまうので、日陰のある場所を住居にせねばなりません。
猫やカラスに襲撃される心配があるので、外で飼う場合には、小屋を頑丈な金網で覆うことも大切です。
さら、外で飼育していると、飼い主に懐きにくくなる傾向があります。
また、ペットのウサギにとっての適温は17〜25℃と言われています。
寒さにはある程度、耐えられるのですが、ウサギは体温調節機能があまり発達していないため、夏場、28℃を超えるような環境だと、熱中症になる危険があります。

ウサギはクーラーで気温調節できる室内で飼うのが基本です。



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