うさぎの躾

薄明薄暮性

 引っ越した家の近くにうさぎ専門店があったため、うさぎさんを見るために、ちょくちょく通っていました。
 しかし、昼間に行くと、半分以上の子が、横になって休んでいたり、ジッとして動かないのですね。
 そんな彼らの身体をちょんっと、指で突っつくと、大慌てで後ずさったりします。

 うさぎさんは、警戒心が強い動物で、敵の接近にすぐに気付けるように目を開けたまま眠ることがあります。一見、昼間も起きているように見えるのですが、実は眠っているんです。
 また、例え、目を瞑って熟睡していても、人に見られていることに気づくと目を開けてしまいます。

 これは彼らが薄明薄暮性の動物だからです。

 夕方から明け方にかけて活発に活動する習性のことを薄明薄暮性と言います。夜行性と似ていますが、夕方から動く点が違います。
 昼間は、お休みの時間です。夕方ごろになると、目が冴えてきて活発に活動します。
 お腹が空くのか、夕方以降は、ご飯もガツガツ食べてくれます。
 昼間は、糞やおしっこをまったくしないのですが、夜間は、大量の排泄物をします。

 ただ、ペットのうさぎは人間の生活リズムの影響を受けて、人間の活動にある程度、合わせてくれます。昼間に家に人がいる家庭では、午後の2時頃までずっと起きていて、夜の9時くらいまで寝ている、といった状態になることもあります。